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歯周病は歯を失う大きな原因です。
歯は食べ物がはじめて出会う「消化器」であるだけに歯周病で歯を失うと、からだ全体に大きな影響が及ぶ可能性があります。
そして今、歯周病が全身のさまざまな病気に関わっていることが分かってきました。
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液が誤って肺に流れ込むことで、口の中の細菌によっておこる肺炎をいいます。
高齢者、寝たきりの人や、脳卒中の後遺症などで飲み込む力が衰えている人に多く発生しています。
噛むことが肥満を防ぐメカニズムの1つであることも分かってきています。
1口30回以上噛むことは肥満予防法として、厚生労働省でも取り上げられています。
妊婦さんが歯周病になると、お腹の赤ちゃんが小さく生まれたり、早産になるリスクが高まることが知られています。
噛むことが脳を活性化することが分かってきています。噛むことによる刺激で学習能力に深くかかわる伝達物質が増えます。
歯周病が動脈硬化を起こしている血管に付着すると、血管を狭める作用を促進すると考えられています。
歯周病は糖尿病を悪化させます。インスリンの活性を鑑賞し、血糖値のコントロールが不十分となり糖尿病を悪化させます。
骨粗しょう症とは、骨の密度が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気。
骨粗しょう症の人が歯周病になると、歯を支える骨が急速に痩せてしまします。
歯周組織は、歯を支えるものです。歯肉、顎の骨の状態によって、全ての歯科治療は影響を受けます。
歯周組織の安定、すなわち歯周病治療なしに、最先端の治療も、美しい治療もありえないのです。
歯垢を除去しよう
プラークとは、歯にへばりついた歯垢のことです。歯垢は、細菌のかたまりで、この細菌が歯肉や顎の骨などの歯周組織に炎症を起こします。
プラークコントロールは、プラークを定期的に除去することをいいます。
正しい歯みがきをすることで、プラークは除去できます。
歯周病の最大の予防法・治療法は、歯みがきです。
当院では、歯周治療の一環として、歯みがき指導を行なってまいります。
正しい歯みがきの方法、歯ブラシの選択、歯みがき剤の正しい使い方などをご説明いたします。
見えない部分は歯科医院で
歯周病の治療に歯みがきによるプラークコントロールは欠かせません。
見える部分(歯肉より上の部分)に関しては、日ごろから歯みがきをして頂く必要があります。
一方、見えない部分(歯肉より下の部分)は、われわれ歯科医院の仕事です。
歯石は、歯垢がミネラル分を含みかたくなったものです。特に、歯肉の下についている場合も多く、歯ブラシではとれません。
歯科医院では、歯についた歯石をとります。これをスケーリングと言います。
また、歯垢はザラザラした面につきやすいので、歯の根の部分を滑らかな形状にしていきます。これをルートプレーニングと言います。
歯周病の治療には、患者様とわれわれが共に努力することが必要なのです。
歯周外科とは
歯周病が進み、骨吸収が進んでしまった場合、一般的な器具では歯石がとれません。
その場合、麻酔をしたうえで、炎症を起こしている歯肉をメスで切り取り、歯の根っこについた歯石をとります。
歯周病が骨にまで及んでしまう主な原因は、歯垢、歯石です。
原因を除去し、適切な処置を行なうことで、かなり進んだ病状も回復する場合があります。
指示を守っていただき、根気よく治療を続けることが必要です。
当歯科クリニックのみならず、歯周病を主訴として来院される患者さんはほとんどいません。
たまに「歯茎がはれて痛い」といった患者さんがみえますが、ほとんどの場合、重度の歯周病(下図参考)に侵されています。
当歯科クリニックでは、そうならないためにも歯周病の進行状態とその原因を診査し、口腔全体の状態を把握します。
審査・診断 → 原因物(歯石、プラーク)除去 → 再検査
これを歯周病の進行状況にもよりますが、2~6ヶ月に一度の割合で繰り返します。
あとは正しいブラッシングの指導も同時に行っていきます。
初期歯周病:歯周ポケットは3~4㎜
中等度歯周病:歯周ポケットは5~6㎜
重度歯周病:歯周ポケットは6㎜以上
歯周病の治療にはクリニックでの治療と毎日の歯磨き等のセルフケアが重要です。
歯茎がはれている・・歯がぐらぐらする等症状があればお気軽にご相談ください。
歯周治療の流れの中で、大きなポイントとなるのが評価です。
評価とは、治療の効果を判定することです。
基本的には、最初の診査と同様のことを行い、問題点が改善されたかをみていきます。
キャナルコート歯科クリニック
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