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歯を失ったら、入れ歯、ブリッジ、インプラントのどれかで代わりの歯を作ることになります。
歯は長く使うものなのでどの方法で治療するべきか悩むところですよね。
そこで今回は、インプラントの寿命と長持ちさせる方法についてご紹介いたします。
抜歯後の選択肢は「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つです。
インプラントのメリットは、あごの骨にチタン製の歯を埋めて固定するので、まるで自分の歯のように扱えるという点。
入れ歯やブリッジのように、まわりの健康な歯に負担をかけることがありません。
また寿命面でも入れ歯は4~5年、ブリッジは7~8年です。一方でインプラントは、まだ施術され始めてからの年数が短いため、正確な数字は測定されていませんが、最初にインプラントをつけた患者は亡くなるまでの41年間、同じインプラントを使い続けたと言われています。
インプラントの10年残存率は9割を超えているので、正しく使えば、インプラントは基本的に半永久的に利用できるとされています。
インプラントは虫歯になることはありませんが、インプラント周辺に歯石や歯垢がついて歯周病を引き起こすことがあります。
これをインプラント周囲炎といい、放置すると歯肉が腫れるだけではなく、あごの骨が溶けてインプラントが自然脱落したり、除去をしないといけない場合があります。
インプラント周囲炎の厄介なところは、初期は自覚症状がないところで、症状に気付いた頃には進行していることが多く、また自然治癒はないという点です。
また、インプラントは非常に丈夫な素材でできていますが、それでも人の噛む力は大きく、噛む力に負けてインプラント本体や上のかぶせている部分が破損することもあります。
このような生活習慣やかみ合わせはインプラントの寿命とも大きく関係しているので、インプラント本体がいくら長持ちするといっても、メンテナンスをしっかりおこなうことが大切なのです。
インプラントを長持ちさせるには、「インプラント周囲炎にならない」「定期的に適切なメンテナンスを受ける」「歯に大きな負荷をかけないようにする」ことがポイントです。
天然歯は周辺の組織と血管がつながっていますが、インプラントはつながっていません。そのためインプラント周辺は菌に対する抵抗力が弱く、天然歯よりも歯周病菌に感染しやすいのです。
ですからインプラントに対しては、しっかりセルフケアをおこないましょう。
また、インプラント周囲炎だけでなく歯周病の初期は自覚症状がなく気づいたときには重症化しているということがよくあるので、定期的に歯科に通ってメンテナンスを受けることも重要です。
インプラントは第二の歯と言われるように、自分の歯と遜色ない使い心地ですが、強い力をかけ続けると破損する可能性があるので、噛み合わせや食生活、食いしばりの癖がある場合には、インプラントばかりに負荷がかからないように配慮する必要があります。
インプラントは20年、30年と使うことができるものですが、そのためには自分でしっかり歯磨きをすることと、インプラントに大きな力がかからないように気を付けること、定期的に歯科に通ってメンテナンスしてもらうことが条件となっています。
アフターケアをしっかりおこなえるかどうかが、インプラントの寿命を左右すると言えるでしょう。
キャナルコート歯科クリニック
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